選ばれる保育園とは
良い保育園とはどんな施設か、経営者として覚えておきたい選ばれる保育園の条件についてまとめました。
選ばれる良い保育園の条件とは
保育園を開業し安定した経営を行っていくには、まず園児を獲得できる「選ばれる保育園」になる必要があります。
ここでは厚生労働省が出している「よい保育施設の選び方 十か条」についてご紹介し、そこから見えてくる選ばれる保育園づくりについて考えてみたいと思います
一、まずは情報収集を
まずは市区町村の保育担当課などで、保育園の情報収集・相談を勧めています。市区町村の役場には各保育園のチラシなども置かれているため、より魅力的な広告媒体を作るようにしましょう。
二、事前に見学を
チラシ・ホームページなどからの情報だけでなく、気になる保育園は実際に見学することを推奨しています。見学者への対応も決め手の1つとなるので、しっかりと時間を確保して隅々まで説明するようにしましょう。
三、見た目だけで決めないで
施設の外観や内装がキレイ、保育料がリーズナブルなど、見た目だけで決定するのは避けるべきです。大切なのは子どもが安全・衛生的に過ごせるか、キメ細かな保育が行われているかです。子どもが健やかに過ごせる施設であることをきちんとアピールしましょう。
四、部屋の中まで入って見て
乳児室・ほふく室など、実際に保育を行っている部屋を見せてくれるかどうかも重要。乳幼児のお昼寝や多忙な時間帯は難しいこともありますが、前もって予約をしておけばきちんと見せてくれるはずです。見せてくれない施設は何らかの理由があると思われるため、注意しましょう。
五、子どもたちの様子を見て
よい保育が行われている施設は、子どもたちの表情が明るく、行動も活発です。見学者の方が子ども連れの場合は園の子どもたちと実際に遊んでもらい、環境のよさを分かってもらいましょう。
六、保育する人の様子を見て
保育を行うスタッフは十分にいるかどうか、子どもたちへの接し方は適切かどうかも重要です。保護者としても気になる部分の1つなので、しっかりとしたスタッフ研修を行い、対応を万全にしておきましょう。「保育する人の中には経験が豊かな人もいるか、見てみましょう」ともあるので、ベテラン保育士の獲得も必要です。
七、施設の様子を見て
赤ちゃんが静かに眠れる環境があるか、子どもが活発に動き回れる広さがあるかなど、施設の設備面もチェックされます。保育園は異なる年齢の子どもが同時に生活をする施設のため、それぞれの子どもに合わせた環境を提供できるかどうかが重要です。室内遊びに使用する玩具や外遊びの際に利用する施設、お散歩などでは安全な方法で移動しているかどうかもポイントです。
八、保育の方針を聞いて
「よい保育施設の選び方 十か条」では園長や保育士の考え方・理念を聞き、どういった部分に力を入れて保育を行っているかを聞くようにとしています。保護者に質問されて言葉に詰まったり、曖昧な返答をしないようにしましょう。
九、預けはじめてからもチェックを
保育園に子どもを預け始めてからも、保育室や保育士の様子をチェックするよう勧めています。経営者としては、入園が決定したからといって安心するのはNGです。何らかの理由で保護者が不安を感じると、すぐに退園してしまうケースもあるため、常に質の高い保育を心がけましょう。
十、不満や疑問は率直に
「よい保育施設の選び方 十か条」には、「不満や疑問があったら、すぐ相談してみましょう」とあります。保護者からの意見には、どんな内容のことであっても真摯に対応することが大切です。忙しいからと対話を拒んだり、考えを押し付けたりしてはいけません。