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全国小規模保育協議会とは?

働く女性が増え「子育てと仕事を両立しなければならないのに、希望する保育園に我が子を入れられない」と悩む子育て家庭が増えています。待機児童問題は、日本の都市部が抱える深刻な悩みですが、既存の保育園だけでは問題を解決できない実情に直面しています。

全国小規模保育協議会は、これまでの保育園とは異なり少人数定員で保息を行う小規模保育を広げ、発展させていくために生まれた組織です。

法人格はNPO(非営利活動法人)となっていて、小規模保育を行う互助会のような役割を担っています。

全国小規模保育協議会が設立されるまで

全国小規模保育協議会は、病児保育問題の解決のために設立されたNPO法人フローレンスを立ち上げた駒崎弘樹氏が理事長を務めています。メディアへの出演や本の執筆なども行う駒崎弘樹氏は、保育に関心のある方なら知っている方も多いのではないでしょうか?

協議会が始動したのは、2012年の11月。2015年に施行された「子ども子育て支援法」により、定員6〜19人の小規模保育も小規模保育認可園とする法制化がスタートしました。

これをきっかけに、新たに保育事業に参入する事業者がより良い保育をできるように基盤作りやノウハウの共有が必要になりました。

小規模保育園は、待機児童問題で子どもを保育園に入れられないと悩む子育て世帯にとって救世主的な存在です。だらこそ、全国小規模保育協議会では入園希望者が安心して小規模保育を利用できるようになる社会を目指しています。

活動内容

では一体、全国小規模保育協議会とはどんなことをしている団体なのでしょうか? 活動内容は、大きく分けて「政策提案」「小規模保育に関する情報の発信」「ノウハウ共有の場づくり」「小規模保育事業者専用の保険事業」の4つがあります。

まず、政策提案では、内閣府や東京都、厚生労働省の政策提案の場に出席、現場の声を国や自治体に届けています。主に全国小規模保育協議会が関わっている政策提案の場は次の通り。

また、これから小規模保育事業を始めたいと思っている事業者や、すでに小規模保育園を運営している事業者に対して会員向けメーリングリストや相談会、見学会、ワークショップなどで情報発信とノウハウ共有のための場づくりをしています。

また、会員を対象に東京や横浜にある保育園などの施設の見学受け入れもしていますので、これから小規模保育園を開設したいと考えている方は、直接現場で小規模保育を行っている方の話を聞きに行ってみてもいいですね。

これから小規模保育所を開設したいと考えている場合、会員になると小規模保育所向きの不動産物件を検索できるサービスも利用できるようになります。

他にも、全国小規模保育協議会が独自に『小規模保育白書』を制作、出版しています。 そもそも小規模保育ってなんだろう、小規模保育をするために知っておきたい制度は?小規模保育が与える子どもへの影響は?など小規模保育に携わる人なら知っておきたい情報が詰まっていますから、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?

保険加入の方法

これから小規模保育事業所を設立したい方や、すでに小規模保育を行っている方にとって実質的に役に立つのが、全国小規模保育協議会の提供している団体保険です。

小規模保育施設を運営している全国小規模保育協議会の会員に設立されたこの保険は、保育園の運営で生じる様々な賠償リスクや、園児向けの傷害保険となっています。

加入するためには、まずは全国小規模保育協議会の会員になる必要がありますので、興味のある方は問い合わせてみましょう。

全国小規模保育協議会に入会する方法

全国小規模保育協議会に入会できるのは、すでに小規模認可保育事業を運営している団体や個人、もしくはこれから小規模保育事業を始めようと思っている個人や団体です。小規模認可保育事業者となれば、正会員になれ、保険に加入することができます。

また、全国小規模保育協議会の活動を応援したいと賛同する人も賛助会員として入会でき、法人格による入会制限はありません。

年会費は、正会員で1口3万円、準会員で1万円、賛助会員で1口5,000円となっています。

全国小規模保育協議会は、これから小規模保育園を開設したいと考えている方や、より良い小規模保育事業の運営を目指す方にとっては、最新の政策動向なども含めた情報を手にすることができる団体です。

代表理事を務める駒崎氏は本も多く出版していますから、興味のある方は色々と情報を集めてみてはいかがでしょうか?

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