保育園における教育方法にはどんなものがある?
こちらのカテゴリでは、幼児教育の範囲や保育園での教育方法についてまとめています。
幼児教育の範囲とは
文部科学省では幼児教育の範囲を小学校に入学するまでと定めています。幼児教育は0歳から6歳までの子どもを対象に行われ、該当する年齢の子どもが生活する場所で大人から受ける教育をまとめた呼び方です。幼児教育の概念は幅広く、幼稚園や保育園で行われる教育だけでなく、家庭や地域社会で行われる教育についても範囲とされています。
注目の教育メソッド
モンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育はイタリアの女性医師であるマリア・モンテッソーリ氏によって開発された教育メソッドです。もともとは障がい児のための教育方法でしたが、現在では全世界で導入されていて、日本でも数多くの幼稚園や保育園で実践されています。子どもの自主性を尊重して、大人の役割は環境を整えて子どもの学びを手助けすることという考えが基になっている教育法。子どもの発達段階ごとに独特な体系の教具を用いて学ぶのが特徴です。
シュタイナー教育
シュタイナー教育はオーストリアの哲学者であるルドルフ・シュタイナー氏によって開発された教育メソッドです。タバコ工場に勤務する労働者の子どもたちのために作られたシュタイナー学校は、現在では世界中に広がっています。人間の構成要素を4つに分けたり、人間が成人するまでに7年の周期ごとに成長を繰り返すという考えを提唱したりと、哲学者ならではの視点で実践される教育法です。シュタイナー教育では『からだ』『こころ』『あたま』の成長バランスを重要としています。
その他の有名な教育メソッド
ヨコミネ式教育法
ヨコミネ式教育法は横峯吉文氏によって開発された教育メソッドです。この教育方法では「全ての子どもは天才である」という理念に基づき、子どものうちから様々な能力を伸ばすことに重点を置いています。小学校入学前に掛け算をマスターさせたり、1,000冊を超える本を読破させたりと、子どもが持つの力を引き出しているのが特徴です。
七田式教育
七田式教育は七田眞氏によって開発された教育メソッドです。幼児教育の第一人者として知られる七田氏は「できる人は潜在意識を利用して、理想の自分をイメージして目標を達成させている」という考えを提唱しています。
石井式国語教育
石井式国語教育は教育学博士である石井勲氏によって開発されました。国語教育ということもあり、幼児期からの漢字教育を重要視しています。「幼児期の言語教育が人間のち脳を決定づける」という考えの教育方法です。
レッジョ・エメリア・アプローチ
イタリアの都市・レッジョ・エミリア発祥の教育メソッドとされていて、子どもの表現能力やコミュニケーション能力、思考力などを養うことを目的としています。子どもの自主性や協調性を育むプロジェクトや創造性を育む環境が整えられている点が注目されています。
保育園経営の参考にしたい教育方針
インクルーシブ教育
障害を持つ子どもと障害を持たない子ども、両者を分け隔てることなく同じクラスで教育し、将来の「共生」に必要な考え方を養うインクルーシブ教育。保育園、保育士、保護者が協力して、子供たちをサポートし、他者を認める感覚を養います。