保育園事業の今後
保育園を経営するには、将来性のことをしっかり考える必要があります。
保育園事業の将来性
待機児童問題などで保育事業へのニーズは高まっていると言われていますが、現代は少子化社会。保育事業へ参入しようと考えたとき「将来性はあるのか?」と不安に感じる方も多いのではないかと思います。
しかし、少子高齢化により子どもの数は減っていますが、共働き世帯は増加傾向。女性が社会で活躍できる環境整備も進められているため、今後も「何らかの形で子どもを預けたい」という保護者は増えていくと考えられているのです。
ちなみに、3歳未満の子どもを持つ家庭において、女性の就業率は38.2%。残りの約60%は、今後就業していく見通しとなっています。
そんな社会のニーズに応えるため、従来の認可保育園・認可外保育園だけでなく、さまざまな形態の保育施設が開業しています。小規模認可保育園など新しい形態の保育施設や、個人・民間企業の保育事業参入も始まっているのです。
将来性のある保育事業ではありますが、安定した経営を続けるにはただ施設を開業するのではなく、保護者に選ばれる保育園を作ることが重要です。
保育園事業に求められるもの
保育事業はビジネスの1つですが、そんな単純なものではありません。大事な子どもを保護者から預かり、成長著しい時期の保育・教育に携わる責任の重い事業なのです。事業を経営するには非常に高い責任感とモラル、そして保育にかける情熱と使命感が求められています。
また、保育園にしっかりとしたポリシーがあるかどうかも求められます。ただ単に子どもを預かるだけでなく、「保育を通じてどんな人間を育てたいか」、「どのような保育を子供や保護者に提供したいか」を明確にすることが大切です。たとえば運動やアートを通じて心と身体の発育を促したり、保護者のニーズに合わせて夜間保育を実施したり、給食やおやつの安全面に気を配る、などです。
保育事業にとって最も大切であり、一番の魅力は「将来を担う子どもたちの成長を支援できること」です。保育に携わる者としてのポリシーが子どもたちに反映され、健やかに育っていく姿を見るのは何よりの喜びとなるでしょう。その喜びをサービスの充実や、次なる事業のアイデアやステップアップへと繋げていけるようにしましょう。