アロママッサージ(エステ)
アロママッサージ(エステ)で開業するにあたって、種類や特徴、開業のための準備などを解説します。
アロママッサージ(エステ)について
花や葉、果皮・果実、樹皮・樹脂など、100%天然由来のエッセンシャルオイルの原液をキャリアオイルで薄め、マッサージを行います。エッセンシャルオイルは皮膚の表面から浸透し、リンパ管や毛細血管に吸収されます。香りが脳に刺激を与え、体も心も解きほぐされて、リラックスできるマッサージです。
お客さんの目的や要望によって、提供すべきマッサージは異なります。マッサージの種類と効果を理解したうえで、最適なメニューを提案することが大切です。
アロママッサージ(エステ)の特徴
アロママッサージは、リンパマッサージに比べ、より深くもみ込む技術が使われるため、コリの解消にも役立ちます。癒しを取り入れられ、顧客の取りこぼしが少なくなるという理由から、サロンのメニューに組み込む方も多いようです。
アロママッサージに使用するオイルには、さまざまな種類があります。ストレスには「イランイラン」や「ラベンダー」、安らぎを与えるオイルとして「カモミール」や「ジャーマン」、リフレッシュには「グレープフルーツ」や「スイートオレンジ」など。それぞれお客さんの要望や目的に合わせてオイルを選びます。選び方の一例としては、お客さんに香りをかいでもらい、「良い香り」と感じるものが役立つとされています。
アロママッサージ(エステ)を開業するための準備
ターゲットの設定
アロママッサージ・サロンを開業するには、土台となるコンセプトが重要です。コンセプトを決めるにあたって、ターゲットを明確にするという作業が必要になります。
性別や年齢、職業、年収、学歴、住所、世帯規模など、一人の人物をイメージし、具体的な人物像を設定するのがおすすめです。ターゲットのイメージが設定できたら、その人物像に求められるようなサロン作りを目指していきましょう。
開業場所を決める
ターゲット設定で決めた人物像が、利用しそうな場所にサロンを開業するのがおすすめです。ターゲットがOLなら、仕事帰りに通うことが多いとイメージできるので駅周辺に。主婦の場合は、駐車スペースが確保しやすい郊外の住宅地が利用しやすいかもしれません。ターゲットが通いやすいエリアを選定することが大切です。
メニュー設定
悩みを解消できるメニューがあると、ターゲットに響くサロンになり、興味を持ってもらいやすいです。ターゲットの人物像をよく理解し、どのような悩みを持っているのかよく考えてみましょう。開業する場所の周辺にあるサロンでは、どんなメニューを採用しているのかチェックしてみるのもおすすめです。
集客方法
ホームページやSNS、看板、チラシ、フリーペーパーなど、ターゲットの目に留まりやすい場所や、生活スタイルに合わせた集客方法を選びましょう。どの宣伝媒体を選ぶのかによってアプローチの仕方も変わります。いずれにしても、サロンのメリットが十分にアピールできるような工夫が大切です。
アロママッサージ(エステ)の開業に必要な資格
アロママッサージ・サロンを開業するために、必須となる資格はありません。税務署に開業届を提出するだけで、サロンのオーナーになることが可能です。未経験から参入できる業界のため、開業する方の年齢層も幅広く、手に職をつけられるという魅力があります。ただ、容易に開業できる分、ライバルは多くなります。
他のサロンとの差別化や、集客をしやすくするためには、「アロマセラピスト」や「アロマコーディネーター」「アロマハンド・フェイシャルリラックス」などの資格を取得しておいた方が良いでしょう。
アロママッサージ(エステ)を開業する際の注意点
メニュー表記
「マッサージ」という表記をする場合は、治療行為にあたるため、「あんま・マッサージ指圧師」などの国家資格が必要になります。さらに保健所へ「施術所開設届」を提出しなければなりません。
資格を保有していない場合は、広告や宣伝用のチラシからメニュー表に至るまで、「マッサージ」と表記すると違法になります。「マッサージ」という表記の代わりに、「エステ」や「リラクゼーション」といった言葉を使用すると良いでしょう。