自宅教室
自宅教室を開業するにあたって押さえておきたい、メリット・デメリットについてまとめました。
自宅教室とは
自宅教室とは、自分の好きなこと・得意なことを人に伝えたり指導したりする施設。その内容は基本的にどんなものでも良く、ピアノ・書道・絵画・歌・手芸・ヨガ・陶芸・料理・英会話・茶道・華道などさまざまです。ただし、書道や茶道などで特定の団体の名前を冠する場合は(○○会・△△流など)、その団体の許可を得る必要があります。
自宅の一部を使って教室を開くことができるため、誰でも気軽にスタートできるのが特徴。ただし「先生」になるだけでなく、起業者・経営者になるという部分も意識しておく必要があります。
自宅教室のメリット
自宅の一部を教室用に確保し、レッスンに必要な器材(ピアノ・キッチン用具・机・マット・テキストなど)を用意すれば教室はすぐにでもオープン可能。自宅なので場所代はかかりませんし、方法によっては初期投資額をかなり抑えることができます。
また、自分で教室を開くのでレッスン時間も自由に決定できます。ジャンルによってはレッスン前の準備に時間がかかることもありますが、しっかりとスケジュールをやりくりできればさほど大変なことではないでしょう。家族が仕事や学校へ行っている間の時間を有効利用できますし、生活のハリも生まれます。
もちろんレッスン料も自由設定です。教室の種類にもよりますがレッスン料は月謝制が多く、1人あたり5,000~7,000円程度が目安。ただし自分自身のキャリアや実績に合わせた料金設定が大切です(有名な音大出身・受賞歴・知名度などがあると◎)。
自宅教室のデメリット
自宅教室を開く場合、まず生徒を集めるのがなかなか困難です。そのジャンルである程度知名度があれば、そこそこスムーズにいくかもしれませんが、まったくの無名の人に「お金を払ってでも教えてもらいたい」と思う人は少ないからです。
まずは身近な友人や知人に声をかけていくのが一般的ですが、しつこく誘って交友関係が壊れてしまったなどという声も聞かれるので注意しましょう。
また、自宅教室には家族の理解も必要です。仕事とはいえ他人を家に入れるワケですから、それをよしと思わない場合もあるでしょう。教室を開くことで子どもがストレスを感じたり、家族との仲が悪くなってしまっては本末転倒です。家族の理解をしっかりと得られるよう、きちんとしたプランを立てて説明するようにしてください。
最後に、自宅教室の経営者はあなた自身となります。トラブルや問題が起こった際の責任者もあなたです。そういった部分まで真剣に考えてから、自宅教室をスタートするようにしてください。