フランチャイズオーナーとして脱サラするには?
脱サラ前に準備しておくこと
脱サラして、独立・開業を目指す方もいるでしょう。その一つの方法にフランチャイズオーナーという道があります。ただ何も準備なく、脱サラしても失敗する可能性大です。成功を掴むためにも、しっかりと準備をしたうえで脱サラをすることが大切となります。
業種選び
一番大切になるのが、どの業種のフランチャイズに加盟するかです。フランチャイズといっても飲食業界・ハウスクリーニング業界・介護業界などさまざま。どの業界のフランチャイズオーナーとして挑戦するのかを、しっかりと明確にしましょう。
ただフランチャイズと言っても、自分自身で経営していくため、自分がやりたい!と思える業界でなければ継続するのは難しいかもしれません。長い目で考えて、自分が納得できる業界に挑戦することが大切です。たとえば過去に経験のある業界を選ぶのもアリでしょう。事前の知識やノウハウを把握していれば、それらを活かした経営がしやすくなります。
開業資金の準備
どのフランチャイズにするかによって、初期費用は大きく変わってきます。ただ、ある程度の資金が必要になるケースが多く、脱サラ前に開業などにかかる初期費用は用意しておくことが大切です。まずは貯蓄額・借入額などの金額を算出し、どの程度の初期費用が準備できそうか把握しておきましょう。条件次第では開業にかかる資金を金融機関などから融資してもらえるケースもあるので、初期費用の準備が難しい場合は金融機関に相談するのもアリです。
フランチャイズオーナーになれば何とかなると思っている方もいますが、しっかりと資金計画を立てておくことは継続的に経営する上で重要になります。しっかりと事業計画を決め、無理な経営にならないかシミュレーションをしておきましょう。
フランチャイズを選ぶにあたっておさえておきたい3つのポイント
自分がしたいと思える業界を選ぶことは大切です。しかしフランチャイズオーナーだからこそ、利益を生まなければ意味がありません。ここではフランチャイズを選ぶ際のポイントを紹介します。
稼ぎやすいかどうか
利益が出なければ、借金だけが増えてしまいます。そうなれば生活にも支障をきたし、状況によっては経営が続かないこともあるでしょう。そのため、どんなに好きな業界であっても稼ぎやすいかどうかは非常に重要です。稼ぎやすいフランチャイズであれば、経営もしやすくなり成功しやすいでしょう。
拘束時間はどれくらいになるのか
仕事をするためには、健康な体が大切になってきます。どんなに好きな仕事であっても、寝る時間を惜しんで働けば体に不調をきたしかねません。とくにオーナーであれば、通常の業務以外にも様々な雑務をこなす必要があり、身体的・精神的な負担がかかりやすいでしょう。そのため、どの程度の拘束時間になるのかは必ずチェックした方が良いポイントです。もし拘束時間が長いと感じるのであれば、そのフランチャイズは避けた方が良いかもしれません。
初期投資がどれくらい必要なのか
初期投資がどれくらいかかるのかも大切なチェックポイントです。自身が保有している資産よりも大幅に高い初期投資が必要となれば、高額な借金を背負うことになります。そうなればフランチャイズ経営の利益から借金を返済しなければならず、経済的な負担がかかってしまうでしょう。無理のない経営をするためにも初期投資がどのくらいかかるのか、融資が必要なのかなどを確認してください。
脱サラ前に知りたいフランチャイズのメリット・デメリット
フランチャイズのメリット
フランチャイズオーナーになる最大のメリットは、初心者でも気軽に開業できるという点です。フランチャイズの母体は比較的知名度の高い企業が多く、オープン時から顧客の認知度が高い商品や屋号で開業できます。そのためフランチャイズ運営を軌道に乗せやすいでしょう。
またフランチャイズの母体がテレビ・新聞などのメディアを通して広告を出せば、その広告が自社の宣伝にもなるでしょう。テレビなどの広告費用は非常に高額なため、自分自身では活用できないケースが多いため、本部の宣伝の恩恵を受けられるのはフランチャイズならではのメリットと言えます。
ほかにも店舗運営のノウハウなども提供してくれる、開業資金を抑えることが出来るなどのメリットもあるでしょう。
フランチャイズのデメリット
フランチャイズとして独立する場合は、本部に対し基本的に加盟金やロイヤリティなどを支払わなければなりません。支払い額は加盟する本部によって異なり、毎月いくらと固定されているケースもあれば、売り上げの何%など変動するケースなど様々です。もし売り上げが伸び悩んでいるときは、支払額によっては大きな負担になることもあるでしょう。そのため事前にロイヤリティなどを確認しておくことが大切になってきます。中にはロイヤリティなどが無料というブランドもあるので、そういったブランドに加盟するのも一つの手です。
またオーナーであっても、自由に運営できないこともあります。ブランドのイメージやサービスを均一にするために、ある程度のルールを遵守した運営を求められるでしょう。たとえば24時間経営の母体であれば24時間運営をしなければならない、商品の価格が定められているなどです。そのため自分の考えだけで運営方針を決められず、必ずしも理想とする経営ができるわけではありません。
脱サラして独立する際の注意点
脱サラ後の生活資金に注意
サラリーマンなど会社勤めであれば、基本的に毎月一定の収入を得ることができるでしょう。しかしフランチャイズのオーナーになれば、必ずしも安定収入が得られる状態ではありません。とくに開業した直後は売り上げが伸び悩むケースが多く、あらかじめ資金を用意しておいた方が無難です。
失業給付の不正受給に注意
サラリーマンなど会社員が退職すれば、一定期間失業保険の給付を受けられます。ただフランチャイズのオーナーとして独立・開業すれば失業保険を受け取ることはできません。もし就職していないと虚偽申告すれば、不正受給となり罰せられるので注意してください。また再就職手当という方法もあるため、もし開業する際にはこの申請ができるかどうかを確認すると良いでしょう。
開業のタイミングを見極める
開業後すぐに大きな利益が生まれるとは限りません。数か月程度は売り上げが思うようにあがらず、なかなか軌道に乗らないケースもあるでしょう。少しでも早い段階で軌道に乗せるためにも、大きな需要がありそうなタイミングで開業する方法もあります。たとえばクリーニング業界であれば、年末前の11月ごろに開業することで顧客も獲得しやすいでしょう。
まとめ
脱サラ後に自分のお店を構えたいと夢見ている方もいるでしょう。フランチャイズに関わらず、どんなお店を経営する際には必ずリスクがあり、経営を軌道に乗せるまでが非常に大変です。開業する前に発生するコストや売り上げ見込み、販促にかかる費用などを現実的にシミュレーションすることが大切になってきます。しっかりとシミュレーションを行うことで、どの程度の売り上げが必要なのかなども把握しやすくなるでしょう。また開業資金がどの程度必要なのかも把握できるといったメリットがあります。
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