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認可外保育園の経営

認可外保育園の特徴や設置基準など、経営するにあたって知っておきたい情報を掲載しています。

認可外保育園とは

認可外保育園とは、国の定めた認可基準を満たせなかったり、条件を満たしていても自治体等の都合で認可が下りなかった保育園のこと。具体的には、保育者の自宅で行うもの・少人数での保育・ベビーホテル・託児所・横浜保育室(地方単独保育事業)・夜間保育園や、保育者が訪問して児童の家で行うものも含まれます。

また、幼児教育を目的とする施設で、おおむね1日4時間以上・週5日・年間39週以上にわたって子どもを預かっている場合も認可外保育施設となります。

なかには公費の助成を受けている認可外保育園もありますが、ほぼすべて民間の運営。入園に関する条件(保護者が働いているかどうかなど)もなく、入園の申し込みは園に対して直接行います。

助成対象の施設を除いて保育料の規定もなく、サービス内容に応じて料金システム・金額もさまざま。一般的には預ける子どもの年齢によって、月極め料金・時間単位の料金・延長料金が設定されていることが多いようです。

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認可外保育園の設置基準

認可外だからといって、施設を設置するのに何の届け出もなしというワケではありません。

6人以上の子供を保育する施設は、公費の助成の有無に関わらず都道府県等への届出が必要です。5人以下の施設・事業所内保育園(保育するのは従業員の子供のみ)・一時預かり施設などは届出をしなくてもいいことになっていますが、都道府県による立ち入り調査の対象となります(すべての認可外保育園が対象)。

料金については助成を受けている認可外保育園を除き、運営者の自由設定。各施設によって料金はさまざまですが、1日7時間・週5日預けて6~8万円くらいが目安となるようです。

認可保育園と認可外保育園の料金の違い

保育園には大きく分けて、認可保育園と認可外保育園があります。それぞれ入園の申込み方法の違いがあったり、保育資格の有無、国の基準を満たしているのかどうかなど様々な違いがあります。
特に保育料の設定に関しては大きく違うので、ここではそれぞれの保育料金の違いや特徴を説明します。保育園経営を考えている方は参考にしてください。

認可保育園

認可保育園は国が定めた基準を満たした各都道府県知事に認可された保育園のことを言います。
認可保育園の保育料は、各世帯の所得によって異なります。 親の前年の所得額に応じて半年ごとに更新される 仕組みです。
生活保護を受けている家庭は無料になり、収入が低い家庭は保育料が低く設定されます。逆に、所得が非常に高いなら、0歳児の場合だと月額6、7万円になることもあります。
認可保育園を経営すると、 自治体から助成金が入るので、認可外保育園よりは安い 料金になることが多いです。
人員配置はゼロ歳児3人に対し、保育士1人、看護師雇用と嘱託医との契約が必要です。

認可外保育園

国が定めた基準は満たしていない保育施設という文類にはなりますが、それを補っている素晴らしい保育をしている園もあります。
認可外保育園には国の規制がないので、自由に保育料の設定 をすることができます。運営に関して自治体からは補助金が支給されないので、保育料は高く設定せざるをえないです。
ゼロ歳児の場合は月額5、6万円になることもあります。地域によっては保育料の上限が決まっている場合もあり、場合によっては補助金が出る場合もあるので、自治体に確認をするようにしましょう。
保育料以外にもミルクやオムツ、食費などは別途料金がかかるところがほとんどです。

認可外保育園の種類

認可外保育園と呼ばれる施設には、以下のようなものがあります。経営するにはそれぞれの条件を満たす必要があるので、各施設の特徴や設置基準をしっかり確認しておきましょう。

認証保育所

認証保育所とは、東京都が独自の基準で創設した施設。大都市の特性に着目した施設であり、認可保育園だけでは対応しきれない保護者のニーズに応えることを目的としています。設置基準も認可保育園よりもゆるく、A型(駅前基本型)とB型(小規模・家庭的保育所)の2種類があります。

認証保育所の経営を詳しく見る>>

認定保育園

認定保育園とは、神奈川県川崎市が運営費を助成する施設。保育所保育指針に基づいて良好な保育を提供することと、低年齢の待機児童解消を目的としています。開所時間は認可保育園と同様、0~5歳までの保育を請け負います。

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横浜保育室

横浜保育室とは、横浜市が独自に基準を設けた認可外保育園。認可保育園と同様に、保護者が家庭で子どもを保育できない時間帯の受け入れを行っています。対象年齢は0~2歳、最も待機児童が多いとされる年代がメインです。

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ベビーホテル・託児所

託児所とは、保護者に代わって子どもを預かり保育を行う施設。ベビーホテルとは、20時以降の保育・子どもの宿泊・利用児童のうち一時預かりの児童が半数以上、のいずれかに該当する施設を指します。

ベビーホテル・託児所の経営を詳しく見る>>

認可外の保育園だからこそできること

認可外の保育園は、園の質や内容もピンからキリまであり、悪いイメージもつきやすいです。しかし、規制がない分、どこまででも良い保育園にすることができます。
例えば、様々な教育を行うことができるので独自性を出すことができます。そうすると、他の保育園と差別化ができるのでニーズが高まります。
教育に力を入れたい場合、認可保育園の基準を満たしている園でも、あえて認可外保育園という形態を選んでいるところもあります。オリジナリティーのある認可外保育園を作ることができるのです。
実際にどのような教育が行われているのでしょうか、いくつかある認可外保育園の例をご紹介します。

独自の教育を行っている認可外保育園

インターナショナルプリスクール

幼児に対して高い英語教育を行うことができます。英語をシャワーのように聞ける環境なので、自然と英語が身に付きます
子供は耳から英語をすぐ覚えるので、1ヶ月もすると英語を少しずつ話はじめ、数か月後には長い言葉を話すようになると言われています。幼児期から英語にどっぷり浸かることで、その後の人生に大いに役立つかもしれませんよ。

自然に触れ合うことを重視する保育園

公園や山や川に行く時間が多く、自然と触れ合うイベントを多く開催しています。また食事や服装、生活環境にもこだわりがある保育園もあり、例えば無添加な食事にこだわっている、テレビを見せない、布おむつを取り入れている保育園もあります。
泥んこで遊ばせると洋服が汚れてしまうので、普通だとそんな環境は避けますが、泥んこ遊びを積極的にさせている園もあります。
子供が、普段の生活の中で遊びを見つけるのが上手くなり、たくましい子に育ちます。

スポーツに力を入れている保育園

スポーツ選手などを講師に迎え、運動を多く取り入れている保育園です。プロの講師を招くので、3、4歳で逆立ちができるようになったり、小学生レベルの跳び箱が跳べるようになったりするかもしれません。
幼児の頃から体の神経を刺激することで、大きくなった時にものすごい才能を発揮するかもしれませんよ。

アートに力を入れている保育園

自然とのふれあい、アート、音楽様々なプログラムを実施している保育園があります。家庭では大人の時間軸に子供を合わせてしまいますが、このような保育園では、子供の時間軸に合わせて動くように心掛けています
アートは五感や感性の広がりが大事なので、図書館の時間を多く設け、1日に3時間ほど絵本を読む時間に充てます。さらに、英語、音楽、体操、ヨガなどで外部アーティストや講師を招き、保育士以外の大人とも触れ合えるという特別なイベントも行っています。

認可外保育園で経営難の場合

認可保育園のための条件を満たすのが難しい。認可外だからこそできる保育をしたい。さまざまな理由から認可外保育園の経営を選択する場合があります。認可外保育園を経営するにあたって、きちんと認識しておきたいのが、もしも認可外保育園で経営難になった場合のことです。

認可外保育園は、認可保育園と違って行政から受けられる運営費の支援が受けられません。もちろん、待機児童解消や保育の充実のために認可外保育園に対する支援策を講じる自治体もありますが、もらえる金額としては認可保育園と比べれば微々たるものです。

認可外保育園が経営難になる理由

認可保育園であっても、厳しい経営を迫られることが多々あります。とはいえ、認可外保育園は、認可外だからこそ直面する経営上の難しさというものがあります。

例えば園児を集める上では、認可保育園と認可外保育園を比べると、認可保育園の方が保育料が安いことが多いです。また、預ける保護者には「認可保育園である」ことが信頼や安心の証とみられることが多いようです。そのため、園児募集では、認可外保育園だからこそのメリットをきちんと打ち出していかないと難しい側面があるでしょう。

また、保育園経営を継続するための運営費で大きなウエイトを占めるのが保育士さんへの給与などの人件費です。認可保育園であれば人件費に対して一定のお金を行政からもらうことができます。認可外保育園だとそれが受けられないため、経営環境が大きく変わってしまうのです。

認可外保育園が経営難に直面したら何ができる?

認可外保育園が経営難になった場合、どんなことが対策としてできるのでしょうか。まず、経営難になっている理由です。

  • 「園児が集まらない」
  • 「人件費がかさんでいる」

などなど、いろいろな理由があると思います。収入と支出のバランスを見ながら、どこを改善することで経営難を乗り切れるかを冷静に見つめ直しましょう。

また、認可外保育園から認可保育園へ移行させることができれば、自治体からの助成金が受けられる可能性があります。「認可保育園の公募が地域であるか」「保育園が認可要件を満たしているかどうか」など考えなければならない点も多くあり、すべての認可外保育園ができる策ではありませんが、該当するのであれば是非検討したいところです。

そもそも経営難にしないためには

保育業界は、政府の子育て支援策の内容によって経営環境も大きく変わる業界です。例えば、保育の無償化を検討する向きが昨今ありますが、無償化の対象が認可外保育園まで及べば、認可外保育園でも何らかの経営支援策が受けられるようになるかもしれません。

変化の激しい業界だからこそ、認可外保育園を開設する際には、中長期で経営を考え、経営計画を立てなければいけません。そして、新規開設をする際には、採用計画や園児募集の計画も綿密に練る必要があるでしょう。

また、認可外保育園はどうしても認可保育園と比べて経営が難しい側面があります。初年度は地域への認知度が低いことなどから園児募集に難航することがあるかもしれません。そこで是非検討しておきたいのが、「認可外保育園だからこそできる独自性」をどう盛り込んでいくかです。

地域の保育ニーズに合わせた教育方針や、今までになかった保育のあり方を提示できれば、認可保育園との差別化が図れて園児募集がスムーズにいく可能性があります。

認可保育園の近隣に開園するメリットとデメリット

認可外保育園を開園する場所選びは、開園後の経営を考える上でも非常に重要です。ここでは、認可保育園の近くに認可外保育園を開園するメリットとデメリットを考えてみましょう。

メリット

認可保育園があるエリアに認可外保育園を開園するメリットとしては次のようなものがあります。

  • ファミリー世帯が多いエリアの可能性が大きい
  • 認可保育園ではカバーできないサービスを提供することで認可保育園に入れない世帯からの集客が図れる

認可外保育園は、認可保育園にはできない独自の保育サービスを提供できることが大きなメリットです。 例えば、英語教育に力を入れたインターナショナルスクールとして保育を行う。長時間預かりサービスを充実させて認可保育園に入れない世帯の受け皿となることができれば、認可保育園の近くに開園すればより差別化が図れ、保護者が検討の選択肢に入れてくれる可能性が高まります。

また、認可保育園の保育時間外には、認可外保育園を…というように保育園をはしごしたいというニーズを満たせる可能性も大いにあります。 認可保育園へのお迎えサービスなどを入れれば、認可外保育園を利用したいという保護者もお願いしやすいのではないでしょうか?

デメリット

認可保育園の近くに認可外保育園を開園するデメリットは、園児募集の難しさです。 保護者の立場からいえば、認可されている園とそうでない園で保育内容やサービスが同じであれば、より保育料が安く安心感のある園を当然選択します。

認可保育園の保育料は、認可外保育園より安いことが多いもの。また、安心感という面では、やはり「行政から認可を受けている」ということは大きいといわざるをえません。

競争力という観点では、認可保育園と比べると工夫しなければならない点が多いことは大きなデメリットといえるでしょう。

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